TAVRが変える弁置換術 
日経メディカル 2014.01
・2013年10月経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR:Transcatheter Aortic Valve Replacement)が保険適応
・高齢者の大動脈弁狭窄症の増加で開胸下AVR(大動脈弁置換術)を行えるのは患者の3割程度
 ・対症療法では数年で死亡している
・手術できないASに対して治療の手段となった。
・エドワーズライフサイエンスのサピエンXTが2013年6月に製造販売が承認された
 ・保険償還価格は431万円〜453万円
 ・5〜11日入院での総医療費は600万円(人工心肺を用いたAVRは20日入院で450万円
 ・欧米では5万人以上の治療実績
・治療方法
 ・大腿動脈経由または肋骨を切開して心尖部から挿入する
 ・心尖経由は大腿動脈経由が行えない場合
 ・石灰化で狭窄した大動脈を内側から押し広げる
 ・石灰化した部分に生体弁を引っかけて留置
・TAVR施行後30日以内の死亡率は10%以下
・TAVR施行1年後の生存率はAVRと同じ
・TAVRでは最短5日で退院
・TAVRの施設基準を満たす医療機関は2013年12月で15施設
TAVRの合併症
 ・生体弁が小さいと逆流、大きいと弁輪破裂
 ・現在の発売されているサピエンスXTは23mmと26mmの2種で日本人の1割が合わない
  ・20mm径の開発が待たれる
・現在開発中のもの
 ・日本メドロニックの自己拡張機能付きで弁輪破裂のリスクが少なくなるタイプ
 ・第2世代のカテーテルが開発され、逆流が少なく、刺激伝導系を圧迫しないタイプが開発されている
  ・サイズバリエーションも豊富になってきた
添付文書
   

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