水痘に『カチリ』 |
日経メディカル 2014.02 |
・カチリとはフェノール・亜鉛華リニメント ※リニメントとは皮膚に擦り込んで用いる液状または泥状の外用剤 ・フェノールは防腐・消毒・かゆみ止め作用がある。 ・亜鉛華は患部保護と抗炎症作用がある。 ※亜鉛華とは酸化亜鉛ZnOの工業薬品,医薬品,顔料などとしての別称。亜鉛白ともいう ・抗ウイルス薬含有軟膏は抗ウイルス薬服用時には意味がない。 ・耐性菌発生の観点から抗菌薬含有軟膏は可能なかぎり用いない ・患部を適切に洗浄すれば2次感染の恐れはない ・ゲンタシン含有軟膏は耐性菌を増やしている ・非ステロイド系外用薬は接触性皮膚炎、色素沈着の副作用あり ・アズレン(アズノール軟膏)も接触性皮膚炎を起こす可能性あり ・水痘の局所療法は抗ウイルス剤を服用していれば鎮痛よりきれいに治すかが問題 ・カチリのような古典的な軟膏がお勧め ・カチリを塗って上からガーゼを当てる ・伝染性膿痂疹(とびひ)に抗菌外用薬と亜鉛華軟膏を重層塗布が効果的 ・酸化亜鉛には局所れん縮・保護作用あり |
蛇足)なぜ「カチリ」というのか? 「カチリ」は、ドイツ語表記:Karbol Zink Linimente(カルボール(Karbol)は、フェノール(Phenol、石炭酸という意味のCarbolic acidも同意語)の独別名を略したもの。 引用:フリー百科辞典WIKIPEDIA《詳細》 |
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