認知症の周辺症状に抗てんかん薬 | |||
日経メディカル電子版 2014/2/21 | |||
・抗てんかん薬は、易怒性や興奮の安定化を期待できる ・幻覚や妄想に対して抗てんかん薬は効果を期待できない ・カルバマゼピン(商品名:テグレトール) ・添付文書の処方量(1日量として200〜400mg)では傾眠やふらつきなどの副作用あり ・高齢の認知症には50mg〜100mgを初期量とし、1〜2週ごとに50mg〜100mgずつアップ ・1日最大量は200mg〜300mg前後 ・それ以上増量しても効果が無いときは他剤に変更
・バルプロ酸(商品名:デパケン) ・1日1回の服薬で済む徐放錠がよい ・初回200mgから開始し、1〜2週ごとに100mgまたは200mgずつ増量 ・まれに食欲の著明な低下がみられる
・クロナゼパム(商品名:ランドセン、リボトリール) ・レム睡眠行動障害(RBD)を示す患者に有効 ・添付文書の用量では高齢者では傾眠が出現するので少量からの開始 ・0.3mg(1000倍散で0.3g)を夕食後あるいは就寝前に投薬 ・0.2mgずつ増量、0.5mgくらいから効果出ることが多い ・悪夢の消失、大声の減少、熟睡できるなどが効果
・プレガバリン(商品名:リリカ) ・保険適応病名は「神経障害性疼痛」と「繊維筋痛症に伴う疼痛」 ・効能から易怒性や興奮などの感情障害に効果あり ・副作用で傾眠とふらつき、浮腫に注意 ・初期量1カプセル25mgを夕食後あるいは就寝前に投与 ・経過を観察しながら1日1回25mgずつ増量 ・副作用なければ最大100mgくらいまで投与可 ・参考文献 1)川畑信也「臨床医へ贈る 抗認知症薬・向精神薬の使い方 こうすれば上手に使いこなすことができる」中外医学社, 2012. |
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