誤嚥性肺炎「すぐ抗菌薬」必要か |
m3comカンファレンスより |
・すべてのご嚥性肺炎に対する抗菌薬投与は耐性の問題もあり、やってない ・発熱(38度以上)、白血球増加があれば投与 ・37度台では落ち着いていれば原則経過を見る ・発熱なくても白血球がかなり増加している場合は抗菌薬を投与 ・誤嚥性肺炎を繰り返している方は胸写を撮っても以前の陰影が残存して判断しにくい ・聴診や経過で判断する ・老人の誤嚥性肺炎では起炎菌の同定には外注では3〜4日かかる ・38℃以上の高熱と後下肺野にラ音が聴診される場合、放置すると大部分の患者さんは重症化する ・できる限りグラム陽性・陰性共に効果のある広範囲作用の抗生剤と絶食と補液 ・嚥下機能が落ちた寝たきり老人の誤嚥には抗菌薬は無駄 ・親族に抗菌薬治療は不可抗力であることを理解してもらうなら抗菌薬投与は必要 ・そのときの状況次第 ・細菌が関与する肺炎であれば抗生剤の使用すべき ・口腔内雑菌が起炎菌と予想するなら、市中肺炎などとは選択する抗生剤は違ってくる。 ・口腔ケア、適切な食形態の選択、経管栄養を含めた確実な栄養管理、嚥下リハビリなどが必要 ・眼前の肺炎を治すことだけでは、ダメ。 ・一過性の感染が疑われる誤嚥性肺炎なら投薬は意味がある ・廃用で覚醒状態が低下し、唾液を誤嚥しているなら、一定期間以上の投薬は無意味 |
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