馬刺しでO-157感染 |
日経メディカル 2014.06 |
・腸管出血性大腸菌(Entero−hemorrhagic Eschrichia coli:EHEC)は、ベロ毒素を産生する大腸菌。 ・EHEC感染症を生じた患者の10%が溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症。 ・HUSは、発症者の1〜5%が死亡し、腎機能や神経学的障害などの後遺症を残す。 ・EHEC感染症の臨床症状は無症候から軽度の下痢、激しい腹痛、頻回の水棲便、 ・HUSを生じて重篤な合併症を起こし、死亡例まである。 ・1999年以降、EHEC感染症は全数届け出が義務付 ・無症状者も含めたEHEC感染者は年間約3000〜4000人。 ・検出されたEHECの70%近くを0157、その他026や0121、0111などが報告 ・感染源は牛肉などの食品や飲料水、感染者からの2次感染など。 ・2014年4月22日時点における0157によるEHEC発症者数は延べ126人 ・2013年同時期(67人)の約2倍。 ・40%の52人で「馬刺し」との関連が示唆 ・うち1人がHUSを発症。 ・馬刺し関連EHEC感染症者 ・20歳代が11人 ・0歳代、10歳代、30歳代がそれぞれ9人。 ・本人が馬刺しを食べた(疑いを含む)症例のほか、馬刺しを食べた家族からの2次感染 ・2014年4月17日には福島県で馬刺し4検体から0157検出 ・福島県内の食肉加工会社が販売した馬刺しで複数の県で感染被害が広がった疑い ・4月に自主回収。 |
参照:国立感染症研究所感染症発生動向調査速報2014年第16号 |
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