小児にプロポフォールは禁忌ではない
日経ディカル 2014.07
・添付文書では『小児の集中治療における人工呼吸中の鎮静』とある。
・日本麻酔科学会のガイドラインでは『小児への長期大量は禁忌』としている。
・小児への使用が全面禁忌とはなっていない。
・本薬は長短期間作用型の静脈麻酔で使い勝手がよく広く使用されている。
・集中治療室での小児の長期の鎮静にはミタゾラム、デクスメデトミジンの使用が一般的
・プロポフォールの長期使用で乳酸性アシドーシスを起こし、治療抵抗性の徐脈、不全収縮(プロポフォール症候群:PRIS)が誘発される。
・適応のある全身麻酔剤を併用し、プロポフォールの総使用量を減らすこと。
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
1:本剤又は本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
2.:妊産婦[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
3.:小児(集中治療における人工呼吸中の鎮静)[「小児等への投与」の項参照
小児等への投与
1.低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
2.集中治療における人工呼吸中の鎮静においては、小児等には投与しないこと。[因果関係は不明であるが、外国において集中治療中の鎮静に使用し、小児等で死亡例が報告されている。]
戻る