低Na血症の治療
 日経ディカル 2014.07
・SIADHには生食より3%高張食塩水
・多量のNaが尿中に排出されるSIADHでは生食(0.3%)のような低張液を入れると悪循環になる
・2〜3%高調食塩水の投与がよい
生食500mlから120mlを抜き、10%食塩水120mlを加えれば3%になる
高齢者の低Na血症
120mEq/L以下は重症の低Na血症
・低Na血症ではけいれん、意識障害を起こす
・120mEq/l以上ではほとんど自覚症状がない
・慢性低Na血症で歩行不安定(転倒)、認知機能の低下の報告あり(Am. J Med. 2006.110.1=9(1):71.e1-8)
食事ができない高齢者に漫然と低張液(3号液)を投与すると低Na血症を起こす
急激な補正は浸透圧性脱髄症(ODS)を起こすので注意
 ※構語障害、傾眠、昏睡など
・補正速度の基準が明確ではない
 ・1日で6mEq/L程度の補正が望ましい
 ・米国では1日10mEq/L未満が一般的
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