新排尿障害治療薬 ザルティア(タダラフィル)
日経メディカル 2014/3/28
・タダラフィルは、勃起不全治療薬(シアリス)、肺動脈性肺高血圧症治療薬(アドシルカ)として、販売されている。
・2014年1月17日にタダラフィルが商品名ザルティア錠2.5mg、同錠5mgとしての製造販売が承認された。
・尿道や前立腺の平滑筋細胞においてホスホジエステラーゼ5(PDE5)を阻害
  ・cGMPの分解を阻害し平滑筋を弛緩させる。
  ・下部尿路組織の血流と酸素供給が増加し、前立腺肥大症に伴う排尿障害が緩和される。
 ・消化不良、頭痛、CK上昇、筋肉痛、ほてりなどの副作用
 ・Stevens-Johnson症候群、発疹、蕁麻疹などの重篤な副作用も報告されている
・適応は「前立腺肥大症に伴う排尿障害」で勃起不全は適応外、1日1回5mgを経口投与する。
・α遮断薬や5α還元酵素阻害薬(5-ARI)が一般的に使用されている。
 ・α遮断薬は、前立腺と膀胱頸部の平滑筋緊張に関与するα1アドレナリン受容体を阻害し、尿道の機能的閉塞を減少させる。
  ・起立性低血圧、めまい、手術時の術中虹彩緊張低下症候群、射精障害・性欲減退の副作用
 ・5-ARIは、5α還元酵素を阻害し、ジヒドロテストステロンの産生を抑制し尿道の機械的閉塞を軽減する。
  ・性機能障害関連(勃起不全、リビドー減退、射精障害)の副作用
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