進行した認知症患者に不適切な投薬? |
Tjia J et al. Use of medications of questionable benefit in advanced dementia. JAMA Intern Med 2014 Sep 8 |
・対象は米国の長期介護施設に居住する進行認知症を有する5,400人以上(年齢の中央値85歳) ・認知症の状態はMini-Mental State Examinationスコアの平均が5 ・米国の全国的薬局データベースを使って使用薬剤を調査 ・54%に有益性が疑問視される薬剤を少なくとも1つ服用していた。 ・コリンエステラーゼ阻害薬※、メマンチン、脂質低下薬、抗血小板薬など ・高度のアルツハイマー型認知症患者に抗認知症薬を使っても臨床的な利益はわずかなものだろう ・脂質低下薬は、終末期の認知症患者には意義があるとは思われない。 |
------------------------------ ※ドネペジル、リバスチグミンなど ------------------------------ ミニメンタルステート検査(Mini Mental State Examination、MMSE) 痴呆の診断用に米国で1975年、フォルスタインらが開発した質問セットである。 30点満点の11の質問からなり、見当識、記憶力、計算力、言語的能力、図形的能力などをカバーする。 24点以上で正常と判断 10点未満では高度な知能低下 20点未満では中等度の知能低下 と診断する。 引用 フリー百科事典Wikipedia【詳細】 -------------------------------- |
私見) 入院してくる認知症高齢者に抗アルツハーマー薬が投与されており、前医に中止してよいかと問いあわせると、止めると悪化するかもしれないという返事が多い。 現状は米国でも同じような状況らしい。 |
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