重症低血糖を発症したⅡ型糖尿病患者の特徴
国立国際医療センター 日経メディカル 2014.08
年令(歳)  71.4±12.8
女性の割合(%) 34.7
心血管疾患の既往 22.1
重症低血糖発症前
からの併存症       
 高血圧 69.0
 心房細動 6.1 
 肝硬変/肝細胞ガン 4.3
 癌(肝細胞癌を除く) 3.7
血糖値 (mg/dl) 31(24~39)
HbA1c 6.6(6.0~7.2)
糖尿病罹病期間(年) 16(8~24)
eGFR(ml/min/1.73m2 56.2(32.3~79.3)
糖尿病治療(%)     SU薬 43.5 
 インスリン 51.0 
 その他 39.4
  重症低血糖の原因(%)     血糖降下薬 93.6%   SU薬 39.6
 インスリン 47.9
 その他 6.1
 アルコール  1.9
 低栄養   1.5
 感染  1.2
 癌  0.3
 その他  1.5
・重症低血糖の定義:自力での回復が困難でブドウ糖静注などの医学的介入を要する状態
・原因は加齢による腎機能。肝機能の低下
 ・70歳以上注意
 ・食事が摂れないとき注意
 ・全身疾患の合併症時注意
 ・過量の飲酒時注意
 ・運動やダイエットによる体重減少時注意→内臓脂肪減少によるインシュリン感受性の亢進
  ※運動後、半日以上経って低血糖が起こることあり
・青壮年と同量の糖尿病薬処方は危険
・DPP-4阻害薬とSU剤併用時はSU薬は最高投与量の3分の1から8分の1以下に
 ・SU薬とDPP-4阻害薬併用時は少量投与でもSU薬を使ったら低血糖のリスクあり
・重症低血糖時の重度の高血圧、QTc延長(0.44sec以上)、電解質異常(K3.5mEq/L未満)が心血管リスクを増大させる
 ※重度の高血圧とはSyst180mmHg以上 Diast120mmHg以上
・同じ薬剤でも効果に個人差がある
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