不整脈専門医は抗不整脈剤を使わない? | ||||||
Medical ASAHI 2014.12 | ||||||
・Ⅰ群(Naチャンネル遮断薬)とⅢ群(K+チャンネル遮断薬あるいは再分極遅延薬)について
➀有効率が高くても70%で効果は限定的 ➁有効血中濃度の幅が狭く中毒濃度になりやすい。(肝腎障害者に注意) ③多形性心室性頻拍、肺線維症などの重篤な副作用がある ④生命予後を悪化させる危険 ・心房細動に対してはリズム治療とレート治療に生命予後に差がない ・持続性心房細動ではレート治療の方が予後がよい ・発作性心房細動ではリズム治療が優れている ・自覚症状が強い場合は抗不整脈剤の投与 ・発症後48時間以上経過している症例に抗不整脈剤を使う場合は必ず抗凝固剤の投与 ・自覚症状のない持続性心房細動の治療 ・最初にレート治療 ・心室性期外収縮(非持続性心室頻拍)で器質性心疾患のない場合はすぐに抗不整脈剤は処方しない。 ・期外収縮の多いものは経過中に心機能が低下するので注意 |
||||||
もとに戻る |