抗ヘルペス薬使用時の注意
・経口抗ヘルペス薬は腎排泄であるのでクレアチニンクリアランスで投与量を決める(能書参照)
 ※簡易クレアチニンクリアランス計算式
 男:Ccr(ml/min)=(140-年齢)×体重(kg)/72×血清クレアチニン(mg/dl)
 女:男の値×0.85

・急性期の鎮痛にNSAIDsはよくない
 ・NSAIDsは腎臓のプロスタグランディン産生を抑制し、腎血流を低下させる
 ・NSAIDsを使うと腎臓障害を助長する。
 ※Acute kidney injury during concomitant use of valacyclovir and loxoprofen: detecting drug–drug interactions in a spontaneous reporting system
 ・アセトアミノフェノンを推奨する→用量用法改訂で一回最大1000mg、1日最大4000mgまで投与可能
・抗ヘルペス薬の腎障害は腎尿細管で薬物濃度が溶解度を超えたとき結晶化して尿細管を閉塞して起こる
 ・予防としては水分摂取を多くして尿量を増加させるのがよい
・副作用としては乏尿、無尿、吐き気、めまい
・出来るだけ発症早期に投与を開始する
 ・腎障害既往のない70歳未満ではCcrデータが出るまでは初回投与量は通常用量を使う
抗ヘルペス薬
アシクロビル Aciclovir(Zovirax ゾビラックス®)
バラシクロビル Valaciclovir(Valtrex バルトレックス®)
ペンシクロビル Penciclovir(Denavir デナビル®)日本では未承認
ファムシクロビル Famciclovir (Famvir ファムビル®)
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