下大静脈フィルターに肺塞栓再発予防効果なし |
JAMA. 2015;313(16):1627-1635. doi:10.1001/jama.2015.3780. |
抗凝固薬投与下では、フィルター留置による上乗せ効果は認められず
Effect of a Retrievable Inferior Vena Cava Filter Plus Anticoagulation
vs Anticoagulation Alone on Risk of Recurrent Pulmonary Embolism A Randomized
Clinical Trial |
フランスの17施設で、急性の下肢の深部静脈血栓症または浅静脈血栓症に関連する、症候性の急性肺塞栓症で入院した患者で、重症度の指標のいずれか1つ以上が該当する18歳以上の患者を登録。
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大静脈フィルター留置と
抗凝固薬投与 |
抗凝固薬のみ |
症例数 |
200人 |
199人 |
3ヶ月間での肺塞栓再発数 |
6人(全員死亡) |
3人(うち2人死亡) |
再発% |
3% |
1.5% |
肺塞栓再発相対リスク |
2.00(95%信頼区間0.51-7.89、P=0.50) |
重症の急性肺塞栓症で入院した患者に、抗凝固薬投与に加えて回収可能型下大静脈フィルター留置を行っても、抗凝固薬の投与のみを行った場合と比べてその後3カ月間の肺塞栓症再発リスクは低下しないことを示している。 |
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