てんかんと失神
一過性の意識消失を生じる疾患に失神とてんかんがある。
失神は脳全体の一過性低還流で起こり、てんかんは脳細胞の過剰興奮で起こる。
てんかんと診断された患者の20~30%が違っていた、間違っていたもので一番多かったのは心原性失神であった。
心原性失神は
5年生存率が50%
で診断を誤ると困ったことになる。
失神とてんかんの鑑別が難しいのは脳波検査の判読の難しいからである。アーチファクトがてんかん波と誤認されるケースもある。
失神発作
てんかん発作
発作前
発汗
あり
なし
前兆
眼前が暗くなる
デジャ・ヴ
発作時の随伴症状
顔面蒼白
あり
なし
(怒責により赤変)
チアノーゼ
全体の1~2%に出現
全体の10~30%に出現
人口比での上記比較
けいれん
数~15秒
1~2分持続
もうろう状態・失見当識
全体の1~3%に出現
全体の10~30%に出現
「deja vu(デジャヴ)」とは、側頭葉てんかんで特異的に見られる症状ではてんかん発作前に、過去に経験したことが突然思い出される状態を言う。
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