1485:心房細動に対する冷凍アブレーション治療
心房細動は肺静脈内からの異常な電気信号が原因で治療法としては根治を目的とした,肺静脈入口部に心筋焼灼術(アブレーション)が行われている。アブレーションは高周波電流で点状あるいは線状で心筋を焼灼して不要な電気刺激の回路を遮断している。
冷凍アブレーションはバルーン形のカテーテルで円周状に焼灼し,処置時間が短縮できること、従来の高周波電流を用いた焼灼術と比較し,血栓形成リスクが低下、結合組織(コラーゲンなど)の温存)など合併症が軽減する。
また、亜酸化窒素ガスで冷却するため,肺静脈周囲とバルーンが固定され カテーテルが保持が楽になる。世界で15万症例以上の冷凍アブレーション治療が行われている。
心房細動は高齢者に多い不整脈で日本ではカテーテルアブレーションの増加が予測される。冷凍アブレーションカテーテルが使用可能となったことで,心房細動治療の選択肢が増えた。
日本メドトロニック(株)は,薬剤抵抗性を有する再発性症候性の発作性心房細動治療を目的とした「Arctic Front Advance冷凍アブレーションカテーテル(Arctic Front Advance™;アークティック フロント アドバンス)」を,2015年10月5日より発売開始。 

心房細動の説明動画

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