1486:リードレスペースメーカー
カテーテル操作により右心室内に留置し、本体先端の電極から直接ペーシングする「リードレスペースメーカー」
本体を植え込んだ皮下ポケットやリードに関連したなトラブルがなくなる。
経静脈リードも皮下ポケットも不要になる。
Nanostim(米アボット社)
世界で初めて実用化されたリードレスペースメーカ
欧州で2013年10月に承認された。我が国でも治験が行われているが、まだ承認申請していない
マイクラ(Micra)(米メドトロニック社)
欧州で2015年4月、米国で2016年4月に承認さ。2017年2月14日には、日本でも承認された、保険償還価格の決定を待ち、近く発売される。
 マイクラは直径6.7mm、長さ25.9mm、容積1mL、重さ1.75gで、大きさは現在のペースメーカーの約10分の1。
デリバリー用カテーテルで鼠径部から大腿静脈に挿入して右心室まで運び、心尖部に近い心室中隔部に固定する。
先端の陰極と本体後部の黒いリング状の陽極間に電位差を発生させて、ペーシングする仕組みだ。
先端の「タイン」と呼ばれる形状記憶合金でできたツメで固定する。
留置後、問題がなければ、回収用の糸を切断して終了。
マイクラの電池寿命は、平均12.5年。組織で被包化され容易には摘出できない。電池寿命の場合は機能を完全に停止させ、摘出はせず2個目を入れる。3個まで留置可能との研究報告はあるが、若い患者はには適応とはならない
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