1487:カフェイン中毒
 日本中毒学会の実態調査で2011~2014年の5年間に少なくとも101人が病院に運ばれ、うち3人は死亡した。
カフェインは短時間に大量摂取すると吐気、頻脈、興奮などの中毒症状が現れる。成人では1グラム以上で症状が出る。
コーヒーには100ml当たり0.06g、煎茶には0.02g含まれ、市販の眠気防止薬には1錠0.1gほど含まれ、かぜ薬や炭酸飲料「エナジードリンク」にも使われている。
全国の38救急医療施設に搬送されたカフェイン中毒ケース
 年度 中毒患者数 
2011年 10人
2012年  5人
2013年 24人
2015年   37人
計101人中97人は眠気防止薬を使用、7人が心停止(3人が死亡)。心停止した人はカフェインを6グラム以上取っていた。
エナジードリンクだけの中毒は4人だった。患者の年齢の中央値は25歳で、18歳以下が16人。
カフェインを含有する製品や飲料
製品名 1錠または1本当たりの
カフェイン量
カフェイン
1g相当量
眠気防止薬
(第3類医薬品)
トメルミン  167mg 6錠
エスタロンモカ錠  100mg 10錠
眠気覚ましドリンク
(清涼飲料水) 
強強打破50ml  150mg 6.7本
メガシャキ100ml  100mg 10本
エナジードリンク   モンスターエナジー 355ml 142mg 7本
レッドブル185ml  80mg   12.5本
嗜好飲料   コーヒー  120mg   1.7L
 煎茶 40mg  5.0L 
カフェイン量は製品の」添付文書、成分表、日本食品成分表2015年版より
もとに戻る