1490:熱が出たらクーリング(物理的解熱)は正しいか |
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●熱がでるというのはどういうことか ・視床下部の体温中枢のセットポイントが上がったため ・発熱は何らかの侵襲によて生じる生体の防御反応である ・セットポイントを元に戻すのが解熱鎮痛薬 |
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・意識のある患者にクーリングを行うと寒冷反応を誘発し、酸素消費量を増大させる。しかし、体温は変わらない。 ・寒冷反応に伴う不快感が出現する可能性がある。 ・クーリングで患者の不快感がとれるならやってもよい。 ・感染症による発熱は生体の防御反応(抗体産生、好中球、リンパ球の活性化) ※感染症に対する解熱の有効性に対する答えは出ていない。 ・体表のクーリングでは視床下部の体温のセットポイントは変化しない ※体温調節が病的に障害されている、深い鎮静や筋弛緩薬を使った麻酔で体温調節が抑制されているときはクーリングで下がる |
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●体温を下げなければいけない病態とは ・42度を超える高熱:視床下部がコントロールできるのは41.5度まで、42度を超えると臓器障害を起こす ・脳血管虚血エベント(新蘇生後)の発熱 ・外傷性中枢神経損傷(頭部外傷)による発熱 ・体温上昇に耐えられない(重症患者)患者の発熱 |
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●体表クーリングで熱が下がるのは ・菌弛緩薬を使った全身麻酔で寒冷反応が抑制されている場合 ・深鎮静下で寒冷反応が抑制されている場合 ・解熱鎮痛薬で体温が下がりつつある場合 |
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●氷による表面冷却は、患者の不快感が強く、寒冷反応を来しやすいので好ましくない ●感染症による発熱で体温が高くても死亡率は高くない ※Early peak temparature and mortality in critically ill patient with or without infection. Intensive care Med 2212; Jan ・感染症患者で39度~39.4度の範囲で死亡率が最低 ・非感染症患者と比べ、高体温時の死亡率は高くない |
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引用:Expert Nurse Vo.30 No.3 2014年3月号 | |
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