『拡大鏡』より
大阪府医ニュース2005.5.18
◆介護保険制度改正の国会審議が続いている。改正の柱である「新予防給付」の評価が論議の中心である。厚生労働省が根拠とするデータには?が多く付く。

 ◆週2回、3カ月間の筋トレで要介護度が改善したのは、対象者の44%。「改善効果あり」という。しかし、途中でやめた(14%)、悪化した(16%)には効果が見られない。対象者の30%は、効果のない予防給付を強いられ、必要な介護が得られないのが事実だ。

 ◆ヘルパー利用回数が多いグループの悪化率が高い。楽をすることが原因という。しかし、利用回数1〜2回に比べ、9〜12回の方が約2倍の改善率を示している。ヘルパー利用が多いと、悪化のリスクが高いものの、改善への努力の成果が見られる介護は楽をさせてはいない

 ◆現場の状況を知る行政担当者には、制度導入時のような熱意が感じられない。民間への「丸投げ」で叱責をかわそうとしている。

「無理やりの給付費削減」という馬脚が皆には見えている。厚労省ひとりが「聞かザル」で
は納得できない。(翔)
私見)パワーリハ器具の会社が儲けるだけだろう。

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