医師不足の深層
2006.6.25 日経新聞朝刊
要約
○高知県では人口10万当たりの医師数は261.4、全国3位、ちなみに東京都は164.2人。(全国平均201人:2004年)高知県では病院の医師不足が叫ばれているが総数としては不足していない高知市周辺に医師が集中しすぎているのが原因。医師が増えても不足している地域では増えていない。

○厚労省担当者によれば全国81の大学病院に勤務する医師数は全医師数の16.1%、受診全患者のうち大学病院の外来を受診したのは約2%、入院したのは約0.1%。大学病院で教育・研究中心の医師が半数(全医師の約8%)としても大学病院では医師は過剰である。必要以上の医師を大学に引き戻しているのではないか。

○医局が強制的に地方の医師不足を補っていた仕組みはすでに新研修制度導入前から崩れかけていた。
私見)
最近、教授が地方へ行ってくれと言ったら、辞めさせてもらうと言う研究医も多くなったそうだ。
当然、新臨床研修制度で早くから勤務の実態が分かれば楽をしようとするのが当たり前。
そんなことも予想できなかった厚労省が馬鹿なのか?
日本流のやり方もいいところもあるのだ。なんでもかんでも米国のまねが問題なのだ。


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