逆流性食道炎と原発性骨粗鬆症 Nikkei Medical 2006.3 |
PPI2006 エーザイ株式会社提供 対談 【要約】 |
高齢者の逆流性食道炎は重症例が多い。 60才以上になると男性より女性が多くなる。 骨粗鬆症との合併例が多くなる。 脊椎骨折の割合は70才前半で約25%、80才以上で約43%あり。 複数脊椎骨折は70才以上で50%以上に認める。(Ross,P.D.,et al.:Int. J. Epidemiol.,24,1171(1955)) 骨粗鬆症患者でむねやけ訴える人が多い。そのような人の内視鏡検査で食道裂孔ヘルニアや逆流性食道炎が認められる。 食道裂孔ヘルニアは裂孔周囲の靱帯など支持組織の弛緩が原因となる。全身の骨量は靱帯の石灰化に消費される。そのために骨粗鬆症を引き起こす。(カルシウムパラドックス) PPIで逆流性食道炎を治療し、次いでビスフォスフォネートで骨粗鬆症を治療する方法が試みられている。 |
私見) 時々、高齢者で吐血を経験する。内視鏡検査で逆流生食道炎、食道裂孔ヘルニアの例がある。 しかし、こような症例は高齢者で骨粗鬆症は100%ある症例だが・・・。 |