To Error Is Doctorを越えるために
府医ニュース 2006年7月26日 第2422号 勤務医の窓より
【要約】 
リスク・マネジメントの文献として米国医学研究所が公表した 「To Error Is Human(1999)」、その続編「Crossing the Quality Chasm (2001)」が有名。

 マスコミは「人は必ず間違える(To Error Is Human)」といういうのを「医者は必ず間違える(To Error Is Doctor)」 とすり替えている。

医療従事者は、リスク・マネジメントで日夜格闘している。

ペリル(危険)を防止する手段としてリスク・マネジメントは有益だが、ひとりの医師が多くの患者を限られた時間で診療せざるを得ない現状こそ、最大のリスク

国は対策をとらないのは国家の「思想としてのリスク・マネジメント」の壊死

この点を主張し続けることこそ、私達医師の、そして医師会の使命であろう。


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