「後発品へ変更可」の落とし穴 Nikkei Medical 2006.8 |
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【要約】 ●後発品への変更に伴う患者の不満で最も多いのは安くならないこと 後発品への変更によって数千円単位で負担が減る場合もあるが、先発品の薬価が既にかなり下がっている古い薬では、患者が期待するほど安くならない ●今まで飲んでいた薬と同じだと聞いたのに、大きさが違う。本当に大丈夫か 後発品には大きさ、味などで先発品に劣るものがある 適応外に注意 例えば、セルペックス(テプレノン)は胃潰瘍のほか、胃炎による胃粘膜病変の改善に適応があるが、後発品にはいずれも胃潰瘍の適応しかない。 後発品には認められていない適応がある主な内服薬
*1:50mg錠の後発品には適応がないが、100mg錠の後発品には適応がある。 *2:先発品の200mg錠のみに適応がある。 *3:10mgカプセルの後発品には適応があるが、25・50mgカプセルの後発品には適応がない。 *4:先発品の15mgカプセルのみに適応がある。 |
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患者負担を減らすため「変更可」処方をしたにもかかわらず、薬局側が対応しない例もある。 インターネット調査(有効回答300件)では、4月にうけた全処方せんのうち「後発品への変更可」の処方せんは14%。実際に後発品に変更されたのは12%。 薬剤師にも後発品の品質に不安あり。 薬局の場合、薬の在庫増、説明に時間がかかることから、後発品使用に消極的なところも多い。 |
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