高齢者の低Na血症 Nikkei online 2006.9 掲示板より |
高齢者で見られる低Na血症は浮腫によりNaが希釈されている。 時に尿細管障害で低くなる場合があるという症例報告。 Naの不足は加齢による尿細管の機能低下でおきます。 血漿Na値で尿細管から排泄するNa量を調節している。 一定量のNaが自動的に排泄され、Naを調節出来ず不足してしまう。 アルブミン値が低い傾向あり 下肢に浮腫がなく、背部に浮腫を認める。(ADLの低い患者) 経管栄養の場合、Na不足が生じるのでOS-1(オーエスワン)を尿量や不感蒸排の程度に合わせて入れておく 高齢者では低Na血症で強制的にNaを投与すると橋融解で死亡することあり。 K低下も多いが、臓器障害が複数あるので高齢者の電解質異常の診断や治療は難しい。 ○栄養剤の方には食塩を入れないほうが良いというが、その理由は 塩は浸透圧を生じさせる物質で大きな分子(蛋白などで)の結合を壊す働きがあり、塩を混ぜるとダマになったりチューブ閉塞の原因になります。 蛋白の一部が壊されてバラバラになった蛋白の繊維が絡み合って塊になる。 塩分が少なくなってもよほどのことがない限り低Na血症にはならない。 腎臓の尿細管や肺が血清中のNa濃度を調整しています。 保存期腎不全の老人に「高血圧」も「むくみ」もない人で塩分制限をすると低Na血症になります。 糸球体と尿細管は同じ腎臓の一部ですが、濾過をするのは糸球体で塩分の調整をするのは尿細管、腎機能が少し低いだけの人でも腎硬化症で尿細管機能が低するものがいる。 クレアチニンが正常であっても尿細管機能が悪化していると血漿Na 値で調整できず同じ量のNaを排泄する。 そため塩分制限をするとNa 血症になる。 ストレスがかると抗利尿ホルモンの分泌が多くなり尿中Na排泄が増加、そこで水補給が多いと低Na 血症になることがあるという記事があった。 |
経口補水イオン飲料「OS-1オーエスワン」 □原材料 ブドウ糖、洋梨果汁、乳酸Na、塩化Na、塩化K、乳酸、甘味料(ソーマチン、スクラロース)、香料(一部にオレンジ由来の成分を含む)、酸化防止剤(ヤマモモ抽出物)、硫酸Mg、リン酸Na □栄養成分表示(100ミリリットルあたり) エネルギー10.0kcal、タンパク質0g、脂質0g、炭水化物2.5g、ナトリウム115mg、カリウム78mg、マグネシウム2.4mg、リン6.2mg |
私見) 当方の病院ではアイソカルに食塩を混ぜているが詰まった経験はない |