「在宅は困難」の報告相次ぐ
各地の医師会、療養病床再編で調査結果
MediFax 2006年9月5日付
【要約】
 医療機関や患者家族を対象に都道府県医師会が実施している療養病床再編に関するアンケート調査結果
医療区分1に該当する患者を在宅で受け入れるのは困難。
寝たきり高齢者の家族を対象にした広島県医師会の調査では、90%以上の家族が「在宅へは帰れない」と回答
医療機関対象の鳥取県医師会や山口県医師会の調査でも、家族の介護疲れなどの影響で在宅療養は困難とする意見が多い。
広島県医では、療養病床の大幅削減によって介護難民の発生が危ぶまれる。

広島県医は、7月19日現在で療養病棟入院基本料の算定病棟に入院する寝たきり高齢者の家族968人に対し
●「明日にでも在宅復帰と言われたらどうしますか」に対する回答
 「家に連れて帰る」と答えたのは67人(6.9%)
 「帰れない」だけで、897人(92.6%)
●在宅に帰れない理由(複数回答)
 「看る人がいない」の42.4%で、
 「看る人が高齢で共倒れになる」の31.1%、
 「家が狭い」の12.9%
●在宅療養での苦労について
 「痰が取りにくく酸欠になったほか、肺炎になったことがあった」
 「病院で回復に向かっていたのに、連れて帰って悪化し、再度入院した」
 「母を父と一緒に看ていたが、父は頸椎が悪くなり手術を受けた。私も坐骨神経痛になった」など

鳥取県医が療養病床を持っ42の医療機関に実施したアンケート(回答率100%)結果
7月31日現在で療養病棟入院基本料を算定している1,251床のうち、
医療区分1は471人(寝たきり患者(障害高齢者自立度Bl、B2、Cl、C2)は362人)
医療区分2ほ529人、
医療区分3は137人
区分2の患者数が区分1を上回った。
寝たきり患者の在宅療養が困難な理由では、広島県医の調査と同様「介護者がいない」「介護者が高齢」など。
私見)
気管切開していても吸引回数が少なければ医療区分1とは・・・。
気管切開+吸引+胃ろう+留置カテで在宅介護が出来るわけがないだろう。
悪性腫瘍でも痛みがなければ区分1になる(高齢者が痛みを訴えられるか・・・)

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