11. 全身性強皮症患者手指におけるニトログリセリン製剤含有テープの効果
第2回強皮症研究会議 日時:平成11年2月27日(土) 12:50〜19:10
関 姿恵、秋元幸子、石川 治、安部正敏、嶋岡正利、岡田克之(群馬大学皮膚科)、宮地良樹(京都大学皮膚科)
 全身性強皮症(SSc)患者25名の一側手関節部にニトログリセリン製剤含有テープ(NTGテープ)を貼布し,経時的な手指温変化をサーモグラフィーを用いて観察した.NTGテープ貼布は病型あるいは罹患年数に関わらず,貼布前の手指温低下例に温度上昇効果があった(p < 0.05).またSSc患者に冬季NTGテープ貼布治療を施行したところ,12例中10例の自覚症状が改善し,9例中4例の指尖凋∞が軽快した
一酸化窒素(NO)による褥瘡予防の実験的研究─ニトログリセリン軟膏の効果─
 ○山田重行 (千葉大・看護・機能代謝)
コ・メディカル形態機能学研究会 第2回 学術集会 平成16年(2004 年)3月27日(土)
 筋萎縮性側索硬化症 (ALS) では褥瘡が起こらないこと(豊倉 1975)にヒントを得て、NOを用いた褥瘡予防に関する生体顕微鏡的研究を行った。NO による神経線維のニトロ化が ALS などの神経疾患の病態に関与することが知られているが、一方で、NOは核転写因子 NF-kB の阻害や S-ニトロソ化合物を生成するなどして細胞傷害性の反応を抑制する。そこで、NO は ALS にとっては増悪因子であるが褥瘡にとっては予防・修復因子として作用すると考えた。


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