7:1入院基本料と採算性
http://blog.carenet.com/maki/entry/2006/12/001795.php?SID=5298649913336638 より抜粋
抜粋・要約)
最も看護職員の配置が充実している場合の診療報酬は10対1入院基本料(1日につき1,269点)だった。
入院患者10人に看護職員が1人、この看護体制は「2対1看護」などと呼ばれていた。

入院基本料で見れば、10対1入院基本料から7対1入院基本料に移行すると約23%(1555点/1269点)の増収となる。しかし、看護職員を増やすと人件費が増えることになる。

その採算ラインはどのあたりにあるのか。500床の病院を例に院基本料の変化、看護職員の雇用に要する経費について試算すると、入院基本料が年間で約5億2,000万円増加する((1,555点−1,269点)×10円×500床×365日)

しかし、看護職員を108人増やす必要がある。
10対1入院基本料500床÷10人×5看護職員は250人
7対1入院基本料500床÷7人×5看護職員が358人
それぞれ5倍しているのは、年間労働時間、3交代制勤務、有給休暇の取得などを考慮すると、1日において看護職員1人を継続的に配置するには実質的に5人の看護職員が必要であることから。

7対1入院基本料に移行することによる
増収約5億2,000万円÷看護職員増加分108人=481.5万円となる。単純に考えれば、新たに増やす看護職員1人当たりの人件費が482万円以上だとすれば、経営収支における増益という観点からは7対1入院基本料に移行する意味はない


    もとに戻る