テロメライシン
2007.1
先日テレビで報道されていたので調べてみたそのまとめ

アデノウイルスに遺伝子操作でテロメラーゼ(Telomerase)という酵素を産生させるようにした。それを腫瘍特異的殺傷ウイルス、テロメライシンと名付けた。ウイルスが癌細胞に侵入するとその中で増殖して癌細胞を破壊する。

Telomelysinは、癌組織に局所投与すると、癌細胞に感染し、癌細胞内で増殖したTelomelysinは連鎖的に細胞破壊を引き起こし、強力な抗腫瘍効果をす。

Telomelysinは正常組織細胞にも感染するがはしますが、増殖能力は癌組織に比べ非常に弱いため、自然消滅する。Telomelysinは癌組織でのみ作用するため、全身での副作用が大幅に軽減できる。

また、他の治療方法と併用し、その効果が増強し、化学療法剤の投与量を減らし、その副作用を軽減できる。

開発:岡山大学医学部・歯学部附属病院 遺伝子・細胞治療センター
    オンコリスバイオファーマ 代表取締役社長 浦田泰生
私見)
30数年前に風疹ウイルスかおたふく風邪ウイルスを使って消化器癌を治療した話を聞いたことがある。この方法は1回しか使えない。ウイルスに対する抗体が出来てしまい、2回目はだめという理由からである。
また、ウイルス感染による副作用もあり、ほとんど普及しなかったはずだ。
本当にうまくいくのか、ベンチャー企業の宣伝か少し経過をみないとなんとも言えない。



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