高齢者のPSA検査 リスクが大きい可能性も
Medical Tribune 2007.3.29
要約)JAMA 296:2336-2342、2006
・余命が限られている高齢男性ではPSA検査スクリーニング検査は現在行われているよりも低くすべきである
・PSA検査は85才以上の健康患者群で34%、健康状態最悪の患者群で36%の実施率
・ガイドラインでは高齢者男性では推奨していないのにかなり行われている
・高齢者で前立腺癌が発見され、治療を受けた場合、尿失禁、勃起不全、腸管障害、大腿骨頸部骨折などの合併症が多く、さらに死亡することもある。
・高齢者ではPSAの疑陽性率も高い
・PSA検査で前立腺癌の減少が立証されたとしても恩恵があるのは余命が10〜20年と推定されるものだけである
・現時点でPSA検査で前立腺癌死亡率が減少したというエビデンスはない
・米国人男性の多くは高令になっても、健康が悪化してもなおPSA検査を受け続けている。
・しかし、高齢者でも長寿を望んでいるものもいるし、治療効果に過度に期待しているものもいる。
・PSAスクリーニングを受けたものが臨床的に有意な生存恩恵は確認されていない
・医師も患者もPSA検査がだれにでも有効だというのは疑わしいことを理解すべきである。
人間ドックでPSA値が高値の時どうするか・・・・・

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