メタボリックシンドロームはねつ造か?
Nikkei Medical ONLINE 2006. 8. 23
日経メディカル ブログ 飛岡宏の「開業医身辺雑記」より
必要な部分の要約
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○東海大医学部教授の大櫛陽一先生の意見
日本ではエビデンスに基づかない診断基準が作られている。その例の1つがメタボリックシンドロームである。
総コレステロール値の設定にも問題がある。世界各国の総コレステロールの上限値は260〜270mg/dLで、日本の値は極端に低い。閉経後の女性のコレステロール値は55%が220mg/dL以上である。

日本の更年期以後の多くの女性は「高脂血症」と診断され、コレステロール低下薬を飲まされている。女性に対してはコレステロール低下薬は不要である。(Walsh JME and Pignon M : Treatment of hyperlipidemia in women. JAMA,2004;291:2243-2252.)
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○プログに対するコメントの抜粋
・英国などのデータでは男性220に相当するのは、女性280です。
・T-Cho よりも LDL-Choの方が重要。
 LDL値 = TCho値 - HDL-Cho値 - 0.2×TG値」(空腹時の値とし、TG値が400mg以下の場合のみ適用)で代用可能。
 中性脂肪(TG)が高い人の場合には直接測定する必要があり
・ガイドラインは、「政策の指針:指導目標」(広辞苑)です。学会等から提示されるGLは「平均的な目標」であり、個々の患者さんを縛るものではない
私見)
まったく同感です。ドック検査結果を説明するときに困っているのでこの意見は助かります。
映画パイレーツオブカリビアンで海賊がガイドラインは法律でないから守る必要はないと言っている場面がありました

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