遺伝子治療でEDを治療
Medical Tribune 2007.5.10
要約)
・DNAプラスミドを細胞核に注入すると平滑筋細胞の弛緩を促進させる特定のタンパク質の産生が増える。
陰茎では組織を弛緩させると血液が滞留して勃起を引き起こす
・クエン酸シンデナフィルの効果は30〜40%
・遺伝子注入療法では有効性が数ヶ月続く
・治験ではDNAプラスミドを含むhMaxi-K 500〜7500μgを含む血漿を陰茎海綿体に注入した
・治験(平均年令59歳、11例)で著明な改善があったのは5000μgと7500μgの各1例だけだった。
・発表文献 Human gene therapy 18:1165-1176,2006
プラスミド (plasmid) は細胞内で複製され、娘細胞に分配される染色体以外のDNA分子の総称。1952年にレーダーバーグによって提案された。

細菌や酵母の細胞質内に存在し、染色体のDNAとは独立して自律的に複製を行う。一般に環状構造をとる。 Fプラスミドなどの細菌の接合を起こすものや、抗生物質に対する耐性を宿主にもたらす物などが自然界にあった。現在ではプラスミドとしてよく呼ばれるものは、遺伝子組み換えの際に用いられるベクターとして様々な人工的な改変がされた数 Kbpの環状二本鎖DNAのものが多い。細菌のみではなく酵母や哺乳類の細胞内で複製・維持される物もある。

大腸菌を用いた遺伝子クローニングで、プラスミドを取り出し、酵素で切断し、切断部位に増幅しようとするDNA断片を酵素で組み込む。この組み換えDNAを大腸菌に導入し、大腸菌の増幅により組み換えDNAを増幅する。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
私見)ここまで来たか、ED治療

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