上腹部を圧迫心肺蘇生法 
OAC:Only rhythmic Abdominal Compression
Medical Tribune 2007年10月18日
要約)
○American Journal of Emergency Medicine(2007; 25: 786-790)
○従来法:救助者が胸部圧迫30回につき 2 回の人工呼吸(患者の口に息を吹き込む)
○従来型CPRでは,時に冠動脈の逆流が生じ,脱酸素血液が心筋に流入する
○胸部を圧迫する従来のCPRでは蘇生成功率は 5 〜10%にすぎない。
○リズミカルに上腹部を圧迫するCPR,略してOAC(only rhythmic abdominal compression)-CPR
 みぞおちの柔らかいところを押して、心臓を外から動かす
○OAC-CPRでは冠動脈での逆流が発生せず,心筋への血流が25%増える
救助者が 1 人でも,上腹部を 1 回圧迫するごとに 1 回の呼吸が得られる。
肋骨骨折の危険も回避、マウスツーマウスの人工呼吸による感染リスク回避
OAC−CPRで腹部を押さえる操作が嘔吐を誘発させる危険性はないかと指摘している人もいる。

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