点眼薬による全身副作用
Nikkei Medical Online 2007. 10. 20 |
要約) ・不整脈加療中の患者に緑内障治療薬であるβブロッカー点眼薬を処方 ・βブロッカー点眼薬は房水を産生する毛様体のβ受容体を阻害し房水の産生を抑制し、眼圧を下げる ・点眼薬は涙点から鼻粘膜経由して全身に吸収され、心血管系、呼吸器系に副作用を起こす可能性 ・緑内障の点眼薬は全身副作用がほとんどないプロスタグランジン製剤が主流。 ・硫酸アトロピン、塩酸シクロペントラート(商品名:サイプレジン)による幻覚 ・緑内障治療薬の酒石酸ブリモニジン(商品名:Alphagan、日本では未発売)の使用により妄想の出現 ・抗精神病薬による調節変化(ピントが合いにくくなる)や、緑内障の発作がある。 ・前立腺肥大症による排尿障害治療薬、塩酸タムスロシン(商品名:ハルナール:α1遮断薬)で白内障などの眼科手術時に虹彩緊張低下症候群が生じることがある。 ・既往歴、病歴、投与されている薬剤を聞くこと |
参考)点眼薬 ○交感神経遮断薬 チモブトール(XE) ミケラン リズモンTG ベトティック(β1選択的) ハイパジール(α・β遮断薬) ミロル(α1・β遮断薬) ○交感神経刺激薬(エピネフリン) ピバレフリン ○プロスタグランディン点眼薬 レスキュラ キサラタン ○MAO阻害薬 トルソプト |