ビスホスで顎骨壊死報告
Medical Tribune 2008.2.28
要約) ビスホスホネート製剤の顎骨壊死が日本国内でも報告された
・BPはピロリン酸類似の構造をもち破骨細胞による骨吸収を抑制する。
・BPの注射薬は悪性腫瘍の高Ca血症、乳ガンの骨転移、多発性骨髄腫の骨病変に適応あり
・BP使用後抜歯を契機に顎骨壊死が発症することがある。
・発症機序の推察:
 @顎骨は他の骨に比べリモデリングが活発でBPが蓄積しやすい。蓄積が過度になると壊死が起こる。
 ABPが口腔内の細菌増殖を助長して顎骨への細菌感染を起こす
 B抜歯後に起こりやすい
・予防としては口腔ケア、BP服用者の抜歯を控える(CTX値が150pg/ml以上なら可能という報告もある)
どうもガン患者にBPの注射製剤を使うときが発症しやすいようだと聞いている。

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