H5N1型トリインフルエンザの人への感染拡大が危惧
Medical Tribune 2008年3月13日
要約)新型トリインフルエンザセミナー(東京:主催ヒューマンサイエンス財団)
国立感染研究所ウイルス第3部インフルエンザ室長小田切氏
・H5N1の人への感染経路
 @病鳥、死鳥との直接・間接接触
 A経口感染
 Bウイルスで汚染された池・プールなどで遊泳
 C媒介動物
・ウイルスに暴露しているものの感染者数は数百人、現在のところ人への感染率は低い
・40才以下小児、若年成人に死亡者が多い
 @40年前に流行したH2N2亜型と交差免疫の可能性
 A年長者では生体防禦が低下している可能性
 B高齢者ではH5抗体陽性者が15〜20%ある
・臨床病態
 @全身感染
 A多臓器不全(サイトカインストーム)
 B高致死率(約60%)
・スペイン風邪の1918年当時では7〜11ヶ月かかったが、現代のと交通手段の変化で4〜7日で世界的に伝播するだろう。
 感染者は5億〜10億人→16億〜30億人
 発症者は3億〜8億人→9億〜25億人
 死亡は弱毒型で1億4700万人、強毒型で3億6000万人と予測される


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