市販の鎮咳薬と感冒薬
6才未満の小児で有害の可能性
Medical Tribune 2008年3月13日
要約)
・FDAは市販の鎮咳薬・感冒薬に対して警告
・6才未満の小児対して上記投薬は医師の具体的指示、指示された小児用薬品をのみ使用、推奨量以上使わない
2〜5才向けのOTC小児感冒薬は禁止するこを支持
・CDCは2005年に6ヶ月以下の乳児で3例の同薬品で死亡したと報告(Morbidity and Mortality Weekly Report:MMWR,2007;56:1-4)
・CDCはこれら薬剤には2才未満の小児に効果があるというエビデンスはないとした。
・死亡乳児3例の血液サンプルでpseudoephedrine(抗鼻閉薬)が高濃度に検出された。
・液剤の場合、正確な計量器を用いて投与する。スプーンなどによる目分量は行わない
鎮咳薬と感冒薬は症状を緩和するだけで治癒させるものではない
・小児感冒薬は先天性心疾患を有する小児には特に危険
・小児用には単一成分の医薬品が必要、合剤には効果のないものも含まれている
・上気道感染による小児の咳による夜間症状の軽減でジフェンドラミンとデキストロメトルファンとプラセボで有意差はなかった。(Peddiatrics 2004;114:e85-e90)
・ACCPは小児に鎮咳薬、感冒薬を服用させるべきではないとすでに提言してきた
・小児の咳にはたばこの煙、ストーブ暖炉の煙など汚染物質から遠ざけるほうが有用である
メンソール入りの塗布剤は鎮静をもたらし、入眠には有用だろう。


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