インスリン注射にアルコール消毒は不要? Medical ASAHI 糖尿病診療より 2008 5月 |
要約) ・2002年糖尿病年次学術集会で発表されている。(消毒不要) ・衣服を通して7000回以上インスリンを打ったが感染は起きなかった。(Diabete Cares 30,244,1997) ・インスリン製剤には微量の石炭酸が混ぜてあり、インスリン溶液内で細菌が繁殖することはない (石炭酸の殺菌能力は非常に強く効果がないのはボツリヌス菌くらい) ・注射の際、皮下に入る細菌数はきわめて少数で化膿することはない ・ボストンJoslin Clinicでは神経質な患者のために一応アルコール綿は置いている。 ・注射後のかゆみ、硬結がアルコールによる皮下脂肪の脱出による可能性がある。(済生会中央病院配布文書) ・自己血糖測定時でも手をよく洗い、採決後はティッシュペーパーで押さえるだけで十分 ・アルコール綿を作り置きするとアルコール濃度は数時間で焼酎程度、1日でぬれタオルくらいに蒸発 ・現行保険制度では『アルコールで消毒したいという方には蒸発しないようにパックしたアルコール綿をお渡しします・・・』と書かれている。 |
私見) 結論としてはアルコール消毒は意味がないということなのだろう。 |