スポーツと貧血 2008.9 日医雑誌 |
要約)スポーツに関連した貧血の原因 1.見かけ上の貧血 ・過激なスポーツで発汗により水分が喪失(一過性に10〜20%の血漿量減少)、動脈圧上昇による組織への血漿漏出が原因 ・代償性にレニン・アルドステロン・バソプレッシンが遊離し、水分・塩分が貯留 ・アルブミンの増加で血漿量が増加し血液が希釈しみせかけの貧血 2.鉄欠乏による貧血 ・ダイエット・偏食による鉄摂取不足 ・過激なスポーツによる鉄需要増大(成長期の選手は一般人より鉄需要が大きい) ・発汗による鉄排泄量の増大 ・尿中に鉄が失われる(ラクビー、アメフトなど体がぶつかり合う競技) 3.溶血による貧血 ・足底部の強い衝撃により物理的に溶血する(剣道・バレーボール・バスケット) |