力士から強毒ヘルペス 89年から94年に流行 1人死亡か? 国立感染研究所 2008.10.6 日経新聞夕刊 |
要約 ・単純ヘルペスウイルスの中に高病原性の変異株が相撲部屋の力士から検出されていた 国立感染症研究所エイズ研究センター柳壺夫博士らが発表 ・89年から94年までに相撲部屋でヘルペスが流行。1人が脳炎で死亡した可能性がある。 ・直接的な皮膚接触で感染するらしい ・ラクビー、レスリングなどスポーツ選手は要注意 ・ヘルペス症状と診断された力士39人中21人にウイルスが検出され、そのうち17人(81%)に『BgKL』強毒株が検出された。 ・これは全国平均の約4倍 ・単純ヘルペスは一般的には重症化しないので見過ごされる可能性がある。 |
この記事はすでに9月29日のAFPが報道済み [要約] ・相撲の力士は、対戦相手との取組で体がぶつかることで毒性の強いヘルペスウイルスに感染しやすいことが英国の専門誌に発表された。 ・HSV-1の変異型「BgKL」は「格闘家ヘルペス」といわれ毒性が強く、感染性が高い。 ・発疹がみられるアスリートは伝染を予防するため試合に出ることができない。 |
単純ヘルペス DNAウイルスのヘルペスウイルスの一種。 ・HSV-1(Herpes simplex virus type 1)=学名:HHV-1(human herpesvirus-1) 主に口唇ヘルペスを生じ、ヘルペス口内炎、ヘルペス角膜炎、単純ヘルペス脳炎の原因となりうるとともに三叉神経節に潜伏感染する。 ・HSV-2(Herpes simplex virus type 2)=学名:HHV-2(human herpesvirus-2) 主に性器ヘルペス、新生児ヘルペス、ヘルペス髄膜炎、ヘルペス脊髄炎の原因となりうるとともに脊髄神経節に潜伏感染する。 一般的にHSV-1は性器ヘルペスを起こさないと思われているが、実際はHSV-2同様原因となりうる。性習慣の変遷とともに必ずしもHSV-1が口、HSV-2が性器といった完全な棲み分けは成り立たない。 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋 |