水痘ワクチンに帯状疱疹の予防
ASAHI MEDICAL 2008.11 |
・イギリスのRobert Edgar Hope Simpsonによる報告 水痘患者の発生が多い年には帯状疱疹の発生が少ない 16才以下の子供と同居している成人には帯状疱疹の発生が少ない 水痘をよく診る小児科医には帯状疱疹が少ない ・結論は水痘帯状疱疹ウイルスに暴露すると帯状疱疹の発症が低下する ・水痘帯状疱疹ウイルス感染は抗体によって症状がよくなるのではなく細胞性免疫によって改善している ・抗体があってもウイルスは臨床症状を伴わない活性化を繰り返している ・ウイルスに対する細胞性免疫の賦活化はウイルスに暴露(水痘患者、帯状疱疹患者への接触)によって起こる ・日本で使用される水痘ワクチンにはおよそ3万pfuの感染性ウイルスが含まれる ・非ホジキン、ホジキン病でのワクチンの効果が報告されている。(有意差あり) ・米国では帯状疱疹の既往にかかわらず60才以上の成人に帯状疱疹ワクチンの接種を勧めている ※PFUとは プラーク フォーミング ユニット。日本語にしたらプラーク形成単位。 プラークとはウイルスが細胞に感染した目安となるものでプラークがひとつできるということは感染能力のあるウイルス粒子がひとつあるということ。 |