フィジシャン・アシスタント
日経メディカル2008年12月号「寄稿」 |
要約 ・physician assistant(PA)やnursepractitioner(NP)は、日本では医師しか出来ない医療行為が行える米国のコメディカル資格 ・PAは、医師の監督下で医療行為を行い、医師が行う医療行為の80%くらいをカバーする。 専門学校で24〜32カ月間のカリキュラムを履修して、国家試験をで資格を得た後に州免許を取得する。 全米で7万人程度のPAがいる。英国にもPAの制度がある。カナダやオーストラリアなどでも出来る予定。 平均年収は8万6000ドル(約860万円) ベトナム戦争の帰還衛生兵を再教育したのがその起源 PAは中心静脈穿刺や手術助手などの業務が多い傾向 ・NPは看護師から発展した資格。患者の臨床状態を「判断」し、処置の実施を「オーダー」できる。 医療行為に医師の監督の必要性については州ごとで決定、NPの開業が可能な州もある。 ・経験が浅い、または能力が低いPAは合併症を引き起こすリスクが高い ・導入のメリットは育成期間が医師より短い、人件費の削減、医師のルーチン業務からの解放 ・PAはシフト制のため、複雑な病状管理での連続性を欠く。医師ほどの患者への強い責任感が期待できない。 ・日本でも検討が始まっているが、関連法改正などで問題がある |
私見 訴訟大国のアメリカで訴訟問題が起こっていないか知りたい。 |