「サクシン」が「スキサメトニウム注」に改名
竹中郁夫の「時流を読む」 日経メディカルオンライン2009. 8. 21
・7月25日付の読売新聞で筋弛緩剤の「サクシン」(製造・販売はアステラス製薬)の商品名の記事
サクシンは1955年の販売開始、19771年に「サクシゾン」(興和)が発売
・厚生労働省は08年12月4日、「医薬品の販売名の類似性等による医療事故防止対策の強化・徹底について」の通知
・サクシンは、副腎皮質ホルモン薬であるサクシゾンと名称が類似しており、誤処方による事故が発生、アステラス製薬は、医療事故防止策について検討し、関係団体とも相談の上、販売名を一般名を用いた『スキサメトニウム注』に変更し承認を得た
・似た名称の薬剤の取り違いによる医療事故に「アルマール」(降圧剤)「アマリール」(血糖降下薬)がある
・名称の類似性等に注意を要する医薬品(2008年の厚労省の通知)
「タキソール」と「タキソテール」
「ウテメリン」と「メテナリン」
「ノルバスク」と「ノルバデックス」
「アロテック」と「アレロック」
「テオドール」と「テグレトール」
「プレドニン」と「プルゼニド」
「セフメタゾン」と「セフマゾン」
「ファンガード」と「ファンギゾン」
「アレロック」と「アレリックス」
「ラクテックD」と「ラクテック」
「ニューロタン」と「ニューレプチル」
「スロービッド」と「スローケー」
「ヒルトニン」と「ヒルナミン」
「フェノバール」と「フェニトイン」
・メーカーの自主的な改名だけではなく、製薬業界、行政などによるルール作りが必要
私見)
後発品がまったく作用が違う先発品と似た名称を付けるのが問題(分かっているはず)

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