医療大国キューバの現実 『社会保障ウオッチ』より 2009.8.15夕刊 日経新聞 |
キューバは ・1100万人の人口に対し医師の総数は約7万人、国民160人に1人の医師数 ・外来の薬剤費を除き医療費無料 ・かかりつけの医師が必要と判断したときは総合診療所、州病院に患者を送る全国的に家庭医制度 ・幼児死亡率(100人あたり5.3人)、平均寿命(男性75.13才、女性78.97才)は先進国並み しかし最近は ・国内の医師数が激減し家庭医制度が機能低下 ・原因は外貨稼ぎのため約3万8千人の医師をボリビア、ベネズエラに派遣したため ・1人の家庭医が担当する患者数500〜700人→1500〜2000人に増加 ・そのため医療サービスの低下 ・多くの病院で医療機器が壊れたまま、処方箋を書いても薬がない ・しかし、第3世界からの医学生の無償受け入れを続行 ・すばらしい制度も財源の裏付けがなければ存続できない(日本の皆保険も同じ) 日本でも ・日本の医療も財源不足が決定的、無駄を省くだけでは無理 ・負担増も含めた国民的議論が必要 |