閉経後女性,TC260mg/dL未満は食事療法中心で 2009年8月25日Medical tribune |
・2002年の閉経後女性の高コレステロール血症の診断・治療基準ガイドライン 日本動脈硬化学会: ・男女ともにTC値220mg/dL以上を高コレステロール血症 日本人間ドック学会: ・TC値の判定区分に性差をつける ・閉経後女性(暫定措置) ・TC値240〜259mg/dLを「要経過観察」 ・260mg/dL以上を薬物療法も適応される「要治療」 ・2007年のガイドライン 日本動脈硬化学会: ・診断・管理の指標をTCからLDL コレステロール(LDL-C)に変更 日本人間ドック学会: ・TC値については性差を撤廃, ・220〜259mg/dLを「積極的支援」(一定の期間生活習慣修正の後に薬物療法導入を考慮) ・260 mg/dL以上を「受診勧奨」(生活習慣修正とともに薬物療法を開始) ・2009年8月24日日本人間ドック学会 ・人間ドックを受診した閉経後女性を5年間追跡 ・総コレステロール(TC)値が220〜239mg/dL群と240〜259mg/dL群の比較 ・両群で心イベントなどの発生例がきわめて少なく,有意差なし ・同学会のガイドラインでは,TC値260mg/dL未満の閉経後女性には食事療法を中心とする生活習慣の改善(薬物療法をすぐに開始せず)を勧告 ・脂質値以外に危険因子がない場合,食事療法を中心とした積極的な生活習慣指導 ・閉経後の女性ならTC値260mg/dLまで薬物療法が不要ではなく、臨床背景に応じて個別に判断 |