椎体骨折にセメント注入療法 2009.7 Nikkei Medical |
・骨粗鬆症による椎体の圧迫骨折に対する経皮的椎体形成術 ・骨セメントPMMA(ポリメチルメタクリレート)またはリン酸カルシウムペースト、ハイドロキシアパタイトブロックを生検用針で穿刺して注入 ・手術時間約1時間、局所麻酔下で施行 ・圧迫骨折では椎体が潰れた状態で不安定になり周囲の神経を刺激し痛みが出る ・この刺激している部分が骨セメントで固定され痛みが緩和されるためと考えられている ・この方法は1980年代から行われ、日本では90年代後半から保険外行われ、2006年からは高度先進医療として認められた ・自由診療で1手術30万円程度 ・悪性腫瘍の骨転移の疼痛緩和療法として保険適応にむけ臨床治験中 ・適応や実施に関する詳細な基準やガイドラインがない ・問題点として治療後の椎体の再骨折、治療部の椎体の強度が増したため周囲の椎体が骨折しやすくなるのか、加齢によるものかは不明 ・治療患者の13.6%が術後1年以内に隣接部の椎体の再骨折 ・術後3ヶ月以内に集中しているので術後3ヶ月はビスホス製剤、コルセットの着用を推奨 ・骨折部以外の上下の椎体にも骨セメントの注入 ・しびれや麻痺を伴う症例では従来から行われている整形外科的手術が必要 |