かゆみの脳反応解明 日経新聞 2009.9.25夕刊 |
・自然科学研究機構生理学研究所 柿木隆助教授が9月24日米医学雑誌に報告 ・手首に電極をとりつけて刺激しかゆみを起こさせ、そのときのfMRIと脳磁図で楔(けつ)前部が反応していることを確認 ・かゆみを感じる脳の部位は頭頂葉内側部の楔(けつ)前部にある ・楔(けつ)前部は痛みには反応していない ・いたみとは別のかゆみ独自のメカニズムが存在することを明らかにした ・アトピー性皮膚炎のかゆみを抑制する薬の開発につながる |
参考)痛みとかゆみ かゆみは痛みの感覚の一種で、強い刺激では痛みとなり、弱い刺激ではかゆみと感じると言われている。 |
参考) 楔前部(けつぜんぶ、英: Precuneus) 楔部の上方にある脳の構造で、頭頂葉に位置する。文献の著者によっては、楔前部は大脳辺縁系の一部とされることもある。この領域には感覚情報を基にした自身の身体のマップがあると考えられている。 ![]() 引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
楔部(けつぶ、英: Cuneus)
ヒトの脳にある後頭葉の一部である。楔部 (ブロードマンの脳地図における17野) は反対側の網膜の上側から視覚情報の入力を受けており、視野の下側を表現している。この領域は初期の視覚処理に関与している領域として知られている。楔部 (線条皮質) の錐体細胞は外線条皮質 (ブロードマンの脳地図における18、19野) へと投射している。楔部からの投射を受けた外線条皮質で起きる中間レベルの視覚処理は、注意やワーキングメモリー、報酬予測などのような、網膜情報以外の情報による調節を受ける。 古くから知られている初期の視覚処理が行われる場所という役割の他に、楔部の灰白質の体積は双極性うつ病患者における抑制的制御 (inhibitory control) の能力と関連があるとされている (Haldane et al, J Neuropsychopharmacology, 2008)。また、賭博依存症の人間は対照群と比較して楔部を含めた背側皮質視覚路の活動が高いとされている (Crockford et al Biological Psychiatry 2005)。 引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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