ワーファリンに代わる新規経口抗凝固剤が登場
Medical Tribune 2009.9.24
・AF患者の脳卒中予防にdabigatranとワーファリンの比較研究が行われた
・ワーファリンは頻回の血液凝固モニターが必要、VK含有食品の制限が必要、他剤との相互作用
・上記がネックで適応患者の半数が現実には投与されていない
・dabigatran150mg×2/dayで有意に脳卒中(脳出血を含む)+全身性塞栓症の発生が低かった
・安全性評価
 大出血はワーファリンと同程度(3%台)、110mg×2/dayでは有意に少ない
 肝障害(ALT、ASTが正常上限の3倍以上)でも差がない
 消化器症状はワーファリンの2倍
・脳卒中予防効果は150mg群、安全性では110mg群
dabigatranの利点
 血液凝固モニタリング
 用量の調節不要
 VK摂取制限必要なし(作用機序が異なるため)
 他剤との相互作用が少ない
人工関節置換術後の静脈血栓予防で40カ国で承認済み
参考
Dabigatran はトロンビンを直接的に阻害する抗凝固剤である。種々の臨床研究からいくつかの症例でワーファリンと置換出来る薬剤として推奨される。プロドラッグのdabigatran etexilateが経口投与される。同薬はベーリンガー・インゲルハイム社で開発された。
引用:英語版Wikupediaより

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