なぜ、おとなは時間を短く感じるのか?
『ナゾをかがく』より 日経新聞朝刊 2009.10.18 |
・大人になると時間が速く過ぎると感じる。 ・『ジャネーの法則』:同じ1年でも10才と60才では人生における比率が10分の1と60分の1。 ・実際には時間経過の感じ方には個人差があり、必ずしもこの説は正しくない ・心理学的には『時間評価』の問題、心的時計が物理的時間の速度差により感じ方が違ってくる ・高齢になると代謝が落ちる→心的時計の速さが鈍る→物理的時間を速く感じる。 ・時間経過に注意を向けると時間を長く感じる→時間を気にする回数が多いと経過時間が多くの部分に区切られ、時間帯の数が多いほど時間を長く感じる。 ・広い場所にいる方が狭い場所よりも時間が長く感じる。(子供は同じ空間でも広く認識する) ・まだよく分からないのが現状 |
参考) ジャネーの法則とは19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネが著作で紹介した法則のことである。主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に解明した。 簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。 例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。 引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 |