新型インフルエンザ国産ワクチンの接種回数 日経メディカルオンライン 2009.10.22 |
・20歳以上60歳未満の健常成人200例を対象 ・国立病院機構病院4施設で施行 ・被験者を2群に分け、 ・HA抗原量が15μgのワクチン(投与量0.5mL)、30μgのワクチン(投与量1.0mL)を2回接種 ・中間結果では、被験者のうち194人の1回接種から3週間後のHI抗体価が上昇 ・HI抗体価が40倍以上は、 ・15μg接種群(96人)のうち78.1%(75人) ・30μg接種群(98人)のうち87.8%(86人) ・副反応 ・発赤、膨張などの副反応が、全体の45.9% ・1例にアナフィラキシー反応(咽頭違和感と咳嗽)、1例に中毒疹 ・15μgのワクチンの1回接種で効果的な免疫反応が期待できる ・妊婦や一部の基礎疾患を持つ患者を含め、13歳以上は原則1回接種とする ところが、 ・医師でもある厚労省大臣政務官の足立氏がこの結論に異論 ・10月19日に新たな専門家も交えた公開の意見交換会開催 ・国産ワクチンの治験は健常成人のみを対象とした中間結果である ・13歳以上の原則1回接種の決定は拙速だとの結論 ・医療従事者のみを1回接種とし、それ以外は今後の治験の結果待ち決定 ・官僚主導の決定を、政治主導で覆した 現在のところ ・優先接種対象者で接種回数が決まっているのは、20歳から60歳未満の医療従事者(1回接種) ・13歳以下の小児(2回接種) ・その他の優先接種対象者については接種回数は未定 ・妊婦、 ・基礎疾患を持つ患者 ・1歳未満の小児の保護者 ・接種することが望ましいとされる小中高校生のうち、中高生に相当する年齢の者 ・65歳以上の高齢者 ・厚労省は、妊婦と中高生を対象としたワクチンの治験結果で接種回数を決定する。 |