高齢者の経管栄養はどこまで必要か?
NIkkei Medical 2009.12
・高齢者に対するPEGを中心とする経管栄養について医療現場から疑問が呈されている。
・寝たきりで意識のない高齢者をそこまでやって延命させてよいのか
・PEGを受けている患者の大多数は寝たきりで認知症、遷延性意識障害を合併し、健全な判断能力がない
PEGをそのような患者が適応であるというのは間違った認識である。
北欧諸国では介護度の高い寝たきり高齢者は少ないらしい
 ・豊富な税収による手厚い社会サポートによるものではない
 ・意識障害のある摂食障害高齢者に対してはPEGや経管栄養は行わない
 ・行えば人権侵害になるという社会的コンセンサス
 ・認知症高齢者で摂食障害となっても医療行為はせず、周囲に見守られながら1週間程度で亡くなるというのが当たり前
・対応の違いはその国の文化、宗教観、倫理観等、社会的背景の違いが大きく関与
・しかし、日本においても高齢者の経管栄養の是非については議論の対象になる日は遠くないだろう
・医療行為全般について本人の要求があって行うべきものだろう
日本では『PEG=高齢者』のイメージであるが、PEGの世界最初の症例は嚥下障害の4才の小児


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